セーターを洗濯したら縮んでしまった!
こんな経験をしている方は多いと思います。
縮んでしまったセーターは捨てるしかないんでしょうか?
クリーニングに出せば、元に戻せるかも!?
この記事では、
- 縮んでしまったセーターはクリーニングに出せば戻せるのか
- セーターが縮んでしまう原因
- セーターが縮んでしまった場合の直し方
- 縮まないようにセーターを洗濯する方法と注意点
をお伝えしていきます。
縮んでしまったセーターはクリーニングに出せば戻る可能性もある
縮んでしまったセーターの繊維や縮み具合にもよりますが、クリーニングに出せばある程度まで戻る場合もあります。
ただし、どこのクリーニング店でもそうですが、完全に元のサイズに戻ることまでは保証していません。
以下、クリーニング店の「縮んでしまったセーターを元に戻せるのか」について記載された回答を載せておきます。
ホワイト急便:家庭洗濯等で既に縮んでしまった衣類をある程度伸ばして形を整えることは可能ですが、完全に元の形、風合いを取り戻すことは困難です。
ホワイト急便公式ホームページ 「よくある質問」より引用
リネット:本来の洗い方とは異なる洗い方で収縮・変形してしまった衣類は元に戻せる保証ができないため、衣類の復元は承っていません。
リネット公式ホームページ 「Q&A」より引用
ネクシー:クリーニングだけでは元に戻せませんので基本的には元に戻すというサービスはございません。ご要望がございましたら、伸ばせる所まで伸ばす対応はさせて頂きますので、お気軽にご相談下さい。
ネクシー公式ホームページ 「よくある質問」より引用
リナビス:元の衣類サイズが不明確ですので、サイズを戻す事は困難です。
できる限りご意向に沿えるよう努力しますが、必ずお戻しできるかは保証ができません。
ご理解の上ご依頼ください。
リナビス公式ホームページ 「よくある質問」より引用
キレイナ:フェルト化・硬化したセーター・ニットのサイズの復元はできません。完全に元のサイズに戻すことは出来ませんが、洗い直しとアイロンワークで、数ミリ~数センチ戻せる場合もあります。
キレイナ公式ホームページ 「よくある質問」より引用
ほとんどのところが、伸ばして形を整えての作業になるようです。
宅配クリーニングの大手であるリネットのように、そもそも衣類の修復サービスを行っていないところもあるので、クリーニング店に依頼する場合は、事前に確認しましょう。
クリーニング店でお直しのサービスを行っているところであれば、完全に元に戻せるという保証はできないけれど、縮んだセーターの修復も受けてくれます。
依頼をする場合は、クリーニングだけでなく、縮んでしまったセーターの修復依頼も行いましょう。
もし、元のサイズが分かるようであれば(色違いの同じセーターを買っていて、こちらは縮んでいないなど)、そのサイズを伝えておくと、より元のサイズに近いサイズに戻る可能性もあります。
縮んだセーターを元に戻す作業代金がプラスで発生します。
縮んだセーターをクリーニング店で修復する費用は、店舗やセーターの素材、縮み具合によりますが、一部のクリーニング店では、縮み修正の料金が1,500円から掛かる場合もあるので、見積りを出してもらうと安心ですね。
そもそもセーターは何故縮む?その原因は洗濯方法にあり
クリーニング店のホームページにある「よくある質問」に、必ずと言っていいほど「縮んでしまった衣類・セーターを元のサイズに戻せますか?」の質問があるほど、セーターを縮ませてしまった方が多いということです。
そもそもセーターが縮んでしまう原因は何でしょうか?
主な原因は水です。
セーターに使われることが多い素材である綿は、水分を含むと膨張し、乾燥の時に収縮します。
乾燥の時にギュッと強く戻ろうとして過剰に水分が飛んでしまい、縮んでしまうんです。
また、カシミヤやアンゴラなどで高級な毛として有名なウールもセーターによく使われています。
このウールはスケールというウロコ状になっており、乾いた状態だと閉じているのですが、水に濡れると開いてしまい、繊維同士が絡まって縮んでしまいます。
フェルトのようになることから、フェルト化といいます。
こうなってしまったら、いくらクリーニングに出して修復をお願いしても直すことはできません。
フェルト化・硬化したセーター・ニットのサイズの復元はできません。
キレイナ公式ホームページ 「よくある質問」より
クリーニング店のホームページにも記載があります。
ウール素材のセーターはドライクリーニングが推奨されていますが、中には水洗いOKのものもあります。
水洗いできるのに縮んでしまった、という場合の原因は「機械力」にあります。
洗濯機での洗濯や乾燥の際に、水中での摩擦や機械の動作によってセーターが引っ張られ、これが縮む原因になってしまいます。
セーターが縮んでしまった場合の家での直し方
セーターがフェルト化してしまった場合や大人サイズのセーターが子供サイズになってしまった場合の修復はできませんが、数センチ程度の縮みであれば自宅でも直すことができる場合があります。
セーターが縮んだ際に試してみることができる方法をご紹介します。
ただし、全てのセーターが同じように対応できるわけではないため、慎重に行ってください。
1.水に浸す: 縮んだセーターを再び冷水またはぬるま湯に浸し、しばらく放置します。
水に浸すことで繊維が膨張し、縮んだ状態から戻ることがあります。
2.コンディショナーを使用: 洗濯用の柔軟剤やヘアコンディショナーを水に混ぜます。
ここで注意なのが、使用する柔軟剤やコンディショナーは「シリコン」が入っているものを使いましょう。
3.手で引き伸ばす: セーターを水分を切った状態で平らに広げ、優しく引き伸ばして形を整えます。
強く引き引き過ぎないように気をつけましょう。
乾燥の時に少し縮んでしまうので、元に戻したいサイズよりも少し大きく引き伸ばすと丁度よくなります。
4.タオルで吸水: セーターの水分を取り除くためにタオルで包み込み、水分を吸い取ります。
このときに形を整えることも重要です。
5.平干しして乾燥: セーターの形を整えた状態で平干しします。
直射日光の当たらない、日影、風通しの良い場所で乾かしましょう。
セーターが縮まないように洗う方法
セーターが縮んでしまうと直すのに手間と時間が掛かってしまいます。
最悪そのまま捨てざるを得なくなってしまいます。
セーターが縮まないように洗う方法・注意点もお伝えしておきます。
1.洗濯ラベルを確認:洗濯ラベルはセーターの適切な洗い方が表示されています。
必ず洗濯ラベルを確認し、洗濯ラベル表示に従って洗いましょう。
例えば、「ドライクリーニングのみ」ならクリーニングへ、「手洗いのみ」なら洗濯機を使用せず、手洗いで洗いましょう。
このマークがあるなら「手洗い」できます。
2.手洗い:もし手洗いが可能なら、大きな洗面器や浴槽に冷水またはぬるま湯を張り、専用の洗剤を使用して優しく洗いましょう。
強く擦ったり、絞ったりしてしまうと繊維を傷つけ縮の原因になるので注意です。
3.すすぎ: よくすすいで洗剤を十分に取り除きます。
冷水を使用し、優しく押し洗いしましょう。
4.水分を抜く: セーターを優しく押し、余分な水分を取り除きます。
絞ると繊維が傷つく可能性があるため、注意が必要です。
5.陰干し: セーターを平らに広げ、直射日光や高温の場所を避けて陰干しします。
風通しの良い場所が理想的です。
6.乾燥機は避ける: セーターが乾燥機使用不可の場合は、絶対に避けてください。
高温での乾燥と摩擦が縮む原因となります。
縮んだセーターを縮ませないためにもクリーニングを利用しよう
セーターが縮んでしまうと元に戻すのが大変です。
フェルト化してしまった場合はクリーニング店で修復を依頼しても元に戻すことはできません。
フェルト化していない場合は、クリーニング店で修復を依頼すれば元に戻る可能性はあります。
自宅で元に戻すこともできますが、時間と手間、労力を考えるとクリーニング店に依頼してしまった方が楽です。
ただし、どこのクリーニング店でもいいわけではなく、修復サービスを行っているクリーニング店に頼みましょう。
例えば、宅配クリーニングのリネットでは、修復サービスがないため、縮んだセーターの修復ができません。
事前に事情を話しておくと、引き受けられるかどうか判断でき、修復料金についても知ることができます。
失敗して手間暇と時間をかけるくらいなら、お気に入りのセーターはクリーニングに出す方がとっても楽だし、安心ですね。
セーターのクリーニング店選びなら、こちらの記事に詳しく書いてあるので参考にして下さいね。
セーターはクリーニングに出すべき?クリーニング料金の相場と最安値を解説